青汁やケールなどに比べ栄養価が高く、食前に飲むことで糖の吸収を穏やかにする効果があると言われる桑の葉茶。
そんな桑の葉茶ですが、
- 寝る前に飲んでも大丈夫?
- カフェインは含まれている?
など、気になることは多いと思います。
この記事では、「夜飲んでも大丈夫か?」だけでなく、「桑の葉茶を飲むことで得られる美容効果」などを解説します。
桑の葉茶は寝る前に飲んでも大丈夫?
桑の葉茶は夜寝る前に飲んでも、もちろん大丈夫です。
桑の葉茶にはカフェインが含まれていないため、睡眠の妨げになりません。
食前に飲むことで、糖の吸収を抑える効果が期待でき桑の葉茶ですが、実は夜寝る前に飲むこともおすすめです。
桑の葉に含まれた成分によって、リラックス効果、快眠効果が期待でき、寝る前に桑の葉茶を体に取り入れることで、女性には嬉しい美肌効果も期待できます。
寝る前に飲むメリット①:桑の葉茶には美容成分がいっぱい
古くから生薬や漢方として取り入れられてた桑の葉。最近では、その栄養素の高さから、美容目的で飲まれる方も多くいらっしゃいます。
桑の葉にはコラーゲンを生成してくれるビタミンCや、皮膚の粘膜などを作るビタミンBが多く含まれているだけではなく、美容効果を期待できる成分が他にも豊富に含まれているからです。
桑の葉に含まれるビタミンC、ビタミンB以外の美容効果が期待できる成分。
- ケルセチン3−マロニルグルコシド(Q3MG)
- βカロテン
- ビタミンA
- ビタミンE
- 亜鉛
- ルチン
①活性酸素を減らす「ケルセチン3−マロニルグルコシド(Q3MG)」
桑の葉に含まれる「Q3MG」あまり聞き慣れない成分だと思いますが、フラボノイド系ポリフェノールで、高い抗酸化作用を持っています。
そのため、老化を早めるとされる活性酸素を減らす働きがあり、アンチエイジング効果に期待できるのです。
さらに悪玉コレステロール(酸化LDL)が作られるのを抑える働きがあるとも言われ、今注目の成分です。
②老化を抑える「βカロテン」
強い抗酸化作用をもつβカロテン。
その効果はビタミンCの1000倍の作用があると言われています。
活性酸素の発生を抑え、除去し、体の老化を抑える働きがあり、生活習慣病などの予防効果も期待できます。
さらに、このβカロテンは必要な分だけビタミンAに変換される性質を持っています。
③シワを作らせない「ビタミンA」
ビタミンAには、皮膚や粘膜の新陳代謝を促進する働きがあり、肌の自己修復力を高める効果や水分を保つ働きがあります。
そのため、シワの生成を遅らせ、肌をなめらかに保つ効果が期待できます。ビタミンAが不足すると水分量が低下し乾燥肌の原因にもなります。
シミ、シワ、たるみなどのアンチエイジングケアに効果を発揮してくれるβカロテンが桑の葉には多く含まれています。
④ビタミンの女王様「ビタミンE」
高い抗酸化作用をもち「若返りビタミン」とも呼ばれているビタミンE。お肌の新陳代謝とターンオーバーを正常に保つ働きがあります。
ターンオーバーが滞ると新しい肌が生まれ変わらず、くすみやシミの原因になります。
⑤輝き肌を作る「亜鉛」
亜鉛は、肌、爪、髪を健やかに保つための成分。不足すると肌荒れの原因にもなります。
また髪の毛のケラチンを形成するのに亜鉛は欠かせない栄養素となり、亜鉛が不足すると薄毛になる可能性もあります。
亜鉛は体内で作ることができず、食物から摂取しなければなりません。
⑥強い抗酸化の「ルチン」
ビタミンPとも呼ばれるポリフェノールの一種。
抗酸化作用があり、ビタミンCの吸収を助ける働きがあります。
桑の葉には抗酸化作用、美容に良いとされる成分がたっぷり含まれているので、サビない体づくりが期待できます。
寝る前に飲むメリット②:快眠効果がある
睡眠不足はお肌の大敵といわれるように、睡眠不足は肌トラブルのもとだけではく、美容と睡眠には深い関係があります。
睡眠と美肌の関係
人は眠っている間に、成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンは別名「若返りホルモン」と呼ばれ、お肌のターンオーバーの促進やお肌の再生、修復をする働きがあります。
若返りの成長ホルモンは、眠っているときに多く分泌されるため、美肌づくりには睡眠が欠かせません。
ですが、「イライラして眠れない」「眠りが浅い」「気づけば朝」などの経験をしたことがある方も多いと思います。
桑の葉の有効成分で良質な睡眠が期待できます。
睡眠の質を向上させる成分GABA
最近はGABAが配合されたチョコレートやお菓子、ドリンクなどをコンビニやスーパーで見かけることが多くなりました。
このGABAの成分は、ストレスや興奮を抑え、リラックスさせる効果があることから、睡眠の質を向上させる効果が期待できるとされています。リラックス効果があるGABAが桑の葉には含まれています。
マグネシウムと睡眠
桑の葉茶にはGABAだけではなくマグネシウムも含まれています。
マグネシウムは神経を落ちつかせる働きや、筋肉を緩める働きがあると言われています。反対にマグネシウムが不足するとイライラや情緒不安定になり、睡眠の質を下げてしまう原因の一つになります。
マグネシウムはナッツや豆類など身近な食品でとることは可能ですが、ビタミンCと同じく一度に多く摂取しても体内に溜めておくことができずに排出されてしまいます。こまめな補給が必要です。
ちなみに:お肌のゴールデンタイムっていつ?
以前は、午後10時〜午前2時までの間が「お肌のゴールデンタイム」と言われていましたが、最近では「お肌のゴールデンタイム」は時間帯でなくて入眠時間から1〜3時間後だという説も。
つまり何時に寝ても良いということですね。
「お肌のゴールデンタイム」の基準は諸説ありますが、美肌づくりには良質な睡眠が欠かせません。
ノンカフェインの桑の葉茶は、寝る前に飲んでも睡眠の妨げになりません。桑の葉茶を寝る前に飲むことで良質な睡眠と、分泌される若返りホルモンから美肌効果が期待できます。
寝る前に飲むメリット③:腸内環境を整える
便秘によって、老廃物がとどまると、体に吸収された有害物質を肌から排出しようとするため、肌荒れや吹き出物など肌トラブルの原因に。
腸内環境を整え、老廃物を排出することは美肌づくりには欠かせません。
便秘の原因を解消
桑の葉茶を寝る前に飲むことにより、固くなった便に水分を与え、桑の葉の食物繊維の働きで翌朝の便通が期待されます。
また桑の葉には食物繊維だけではなく、桑特有のデオキシノジリマイシン(DNJ)の成分が、大腸を刺激し便通が良くなるとされています。
便秘の原因はホルモンバランスや運動不足など、さまざまですが睡眠不足、水分不足が便秘の原因の場合も。
夜寝る前に桑の葉茶を飲むことにより、便秘の原因を根本から解消してくれるかもしれません。
寝る前に飲むメリット④:水分補給になる
寝ている間に冬は200ml 夏の熱帯夜には500ml以上もの汗を掻くと言われています。
「目覚めに1杯の水、寝る前に1杯の水」と厚生労働省でも推奨しているように、睡眠中は体内の水分が失われていきます。
寝る前の水分補給は脱水を防ぐためにも必要ですが、美肌づくりにも大切になります。
成長ホルモンと桑の葉茶の相乗効果
せっかく分泌された美容効果がある若返りの成長ホルモンも、体内の水分が足りなければ血流が悪くなり、美容成分が体内に行き渡らならなくなります。
また新陳代謝も悪くなり老廃物が排出されず、シミやシワを増やしてしまう原因にもなってしまいます。分泌された成長ホルモンを体内に巡らせるためにも、寝る前にコップ1杯の水分補給がおすすめです。
美容成分が多く含まれる桑の葉茶を寝る前に飲むことにより、若返りの成長ホルモンと桑の葉の美容成分の相乗効果で高いアンチエイジング効果が期待できます。
抗酸化だけではない血栓予防にも
水分不足になると、血液はドロドロになり血栓ができやすくなります。桑の葉の成分のルチンには高い抗酸化作用があり、血管を強化すると同時に洗浄する効果があり、特に脳の血管を強化する働きがあると言われています。
血管疾患などを防ぐためにも、夜寝る前の桑の葉茶はおすすめです。
桑の葉茶を飲む前に知っておくべきこと
栄養価が高い桑の葉茶を美容目的で飲む前に知っておくべきこと。
美容目的なら朝、夜 いつ飲むのが効果的?
寝る前に桑の葉茶を飲むことで、お肌に良いことは説明した通りになりますが、栄養素が高い桑の葉茶はもちろんもちろん朝の1杯にも美肌効果が期待ができます。
朝の1杯は、睡眠中に失われた栄養素を吸収しやすい状態です。血流が良くなり肌を元気にしてくれます。眠っていた胃腸を活発にし排出効果にも期待できます。
桑の葉茶を寝る前に飲むことの注意点
寝る前に桑の葉茶を飲むことにより、夜中にトイレに起きてしまっては睡眠の妨げになってしまいます。
また、体の冷やしすぎは美容にもよくありません。
飲む時間を調整することや、冷やしすぎない飲み方がおすすめです。
桑の葉茶だからできる体の中から美肌づくり
美容液などの化粧品でお肌の外から美容成分を与えても、体内の細胞が疲れきっていては、それらを蓄えることができません。
夜寝る前に桑の葉茶を飲むことにより、体の中から美肌づくりには欠かせない「栄養成分」「良質な睡眠」「腸内環境」が整い美肌効果が期待できます。
おやすみ前の桑の葉茶習慣を始めてみませんか?