桑の葉茶は腎臓に良い？【慢性腎臓病についても解説】

青汁をはじめゴボウ茶やルイボス茶など最近はいろいろな健康茶がありますよね！

自分に合った物を選択したいが、いったいどれを飲んだら良いのか本当に迷いますね！

ここでは慢性腎臓病（生活習慣病）に効き目が有るのかを解説して行きます。

慢性腎臓病とは

慢性腎臓病（CKD: Chronic Kidney Disease）とは、腎臓の機能が徐々に低下し、十分に働かなくなる状態が3か月以上続く病気を指します。腎臓は、血液をろ過して体内の老廃物を尿として排出する重要な器官ですが、慢性腎臓病ではその働きが徐々に悪くなり、体内に毒素や余分な水分が溜まってしまいます。

主な原因

慢性腎臓病の主な原因として、以下の病気や状態が挙げられます：

糖尿病：高血糖状態が長期間続くと、腎臓のフィルターである糸球体がダメージを受け、腎機能が低下します（糖尿病性腎症）。
高血圧：高血圧が続くと、腎臓の血管に負担がかかり、機能が低下します。
腎炎：急性や慢性の腎炎が原因で腎機能が悪化することがあります（慢性糸球体腎炎など）。
多発性嚢胞腎：遺伝的要因で腎臓に嚢胞ができ、それが腎機能に影響を与える病気です。
その他：薬物（鎮痛剤や抗生物質など）の長期使用、尿路の閉塞、腎結石なども原因になります。

症状

慢性腎臓病の初期段階では自覚症状がほとんどないため、知らないうちに進行していることがあります。病気が進行すると以下のような症状が現れることがあります：

むくみ：腎臓が水分を排出できなくなるため、顔や手足がむくむ。
尿量の変化：尿の量が減ったり、泡立つ尿が出る（タンパク尿）。
疲労感・だるさ：体内に老廃物が溜まり、全身に疲労感が現れる。
食欲不振・吐き気：腎臓の機能が低下すると、消化器官にも影響が出ることがある。
かゆみ：体内の毒素が皮膚に影響を及ぼし、かゆみが現れることがある。

診断方法

慢性腎臓病の診断には、以下の方法が一般的です：

血液検査：血清クレアチニン濃度や血清尿素窒素（BUN）の測定で、腎機能を評価します。
尿検査：尿中のタンパク質や血液の有無、糸球体濾過率（eGFR）を調べて腎臓の機能をチェックします。
画像検査：腎臓の形態や異常を確認するために超音波（エコー）検査やCTスキャンを行うことがあります。

治療法

慢性腎臓病は進行性の病気であり、完全に治癒することは難しいですが、適切な治療と管理を行うことで進行を遅らせ、症状をコントロールできます。治療法には以下のものがあります：

生活習慣の改善：
- 食事療法：塩分、カリウム、リン、タンパク質の摂取を制限し、腎臓に負担をかけない食事を心がけます。
- 体重管理と運動：適度な運動を行い、肥満や高血圧を予防・改善します。
- 禁煙：喫煙は腎臓への負担を増やすため、禁煙が推奨されます。
薬物療法：
- 高血圧管理：降圧薬を使用して血圧を適切に管理し、腎機能の低下を防ぎます。
- 糖尿病のコントロール：糖尿病の管理が不十分だと腎臓にさらなる負担がかかるため、血糖値をしっかりコントロールします。
- 利尿薬：腎臓の機能が低下している場合、余分な水分を排出するために利尿薬を使用することがあります。
透析や腎移植：
- 腎機能が著しく低下し、腎不全に至った場合は透析療法や腎移植が必要になることがあります。

予防

慢性腎臓病の予防には、日常生活での健康管理が非常に重要です。特に糖尿病や高血圧の管理、適切な食生活と運動習慣を維持することが、腎機能を保つ上で効果的です。また、定期的な健康診断で腎機能のチェックを行うことが推奨されます。

慢性腎臓病に効き目はあるのか？

腎臓病に対して桑の葉の成分が直接効き目が有るわけではありません。

あくまでも原因の一つである生活習慣病に対して改善サポートが期待できます。

※各持病をお持ちの方は、かかり付け医に相談してからお試しください。

なぜ桑の葉は生活習慣病予防に優れているのか？

桑の葉茶に注目が集まるのは、桑の葉に含まれるDNJ（デオキシノジリマイシン）という桑特有の成分が関係しています。

糖分のとりすぎは「太る原因」や「糖尿病」などの病気を引き起こす要因になりますが、桑の葉に含まれるDNJは糖の吸収を抑える効果があると言われています。DNJは桑の植物以外にも、ほんのわずかに含まれている植物もありますが、豊富に含まれているのは桑の葉だけになります。

DNJの働き

DNJはブドウ糖に非常に似ている構造をしています。

桑の葉を食前に摂り入れることで、DNJが小腸に先回り。α-グルコシダーゼと結びつき糖の吸収を邪魔します。このDNJの働きが血糖値の上昇を抑え、糖質制限などの効き目があると注目されています。

ちなみに、小腸で吸収されなかった糖類は大腸まで運ばれて腸内細菌によって分解されます。その時、腸内では炭酸ガスなどが発生することで、腸内が刺激され便通が良くなると言われています。

悪玉コレステロールを抑える「Q3MG」

さらに、桑の葉には、フラボノイドの一種のQ3MG（ケルセチンマロニルグルコシド）の働きにより、動脈硬化の原因の一つである悪玉コレステロールを抑え、血管の酸化や劣化を防ぐ効果があると言われています。

桑の葉茶効果的に飲む方法

生活習慣病を改善するにはいくつかポイントがあります。代表的なのが運動や食事制限です。毎日続けないと効果が期待できない運動や食事制限はストレスが溜まりますよね！

そんなあなたに毎日簡単に続けられる桑の葉茶のおすすめの飲み方をご紹介します。

桑の葉茶を効果的に飲むためには、以下のポイントを押さえるとより良い結果が期待できます。目的やタイミング、飲み方を工夫することで、健康効果やダイエット効果を最大化することが可能です。

1. 食事のタイミングに合わせて飲む

桑の葉茶には糖の吸収を抑制する「DNJ（デオキシノジリマイシン）」が含まれているため、食後や食事中に飲むことで、食後の血糖値上昇を抑える効果が期待できます。特に糖質の多い食事（白米やパン、麺類など）を摂る際に飲むと効果的です。

食後に飲む：血糖値の上昇を抑えるために、食後30分以内に飲むのが理想的。
食事中に飲む：血糖値の急激な上昇を予防するために、食事と一緒に飲むことも良い方法です。

2. 1日2〜3杯を目安に継続して飲む

桑の葉茶は、一度に大量に飲むよりも、1日2〜3杯を目安に継続して飲むことが重要です。持続的に摂取することで、糖の吸収抑制や脂肪の蓄積防止、代謝の促進といった効果が安定して得られます。

1日3回のタイミング：朝食後、昼食後、夕食後に飲むと、血糖値コントロールがしやすくなります。
継続がカギ：毎日続けることで、ダイエットや健康効果を長期間にわたって実感しやすくなります。

3. 冷やしてもホットでも飲める

桑の葉茶は、ホットでも冷やしても効果に大きな違いはありません。自分の好みに合わせて、季節や気分に応じて飲み方を変えると良いでしょう。

ホットで飲む：体が冷えやすい方やリラックス効果を求める場合、ホットで飲むと体が温まり、リラックス効果も得られます。
冷やして飲む：暑い季節や運動後には、冷やして飲むことで、さっぱりとした風味を楽しみながら水分補給ができます。

4. 糖やミルクを加えない

桑の葉茶は基本的にカロリーがほとんどないため、ダイエット効果が期待されます。ただし、砂糖やミルクを加えるとカロリーが増え、ダイエット効果が薄れる可能性があるため、できるだけストレートで飲むのが良いでしょう。

ノンカロリーで飲む：糖質や脂肪を避けるため、砂糖やミルクを加えず、そのまま飲むことが最適です。

5. 朝に飲むと代謝アップ

朝食時に桑の葉茶を飲むと、基礎代謝が上がりやすく、その日一日の脂肪燃焼効果を高めることができます。特にダイエット目的の方には、朝の摂取がおすすめです。

朝食と一緒に：朝に代謝を上げることで、エネルギー消費が促進されやすくなります。

6. 便秘解消には寝る前にも

桑の葉茶に含まれる食物繊維は、便通を促進する効果があります。寝る前に飲むことで、翌朝のお通じがスムーズになることが期待できます。

夜に一杯：便秘が気になる方や腸内環境を整えたい方は、夜のリラックスタイムに一杯飲むのがおすすめです。

7. バランスの良い食事と組み合わせる

桑の葉茶はあくまで補助的な飲み物なので、ダイエットや健康管理にはバランスの良い食事が重要です。特に高カロリーや高糖質の食事を避け、野菜やたんぱく質を中心にした食生活と組み合わせることで、桑の葉茶の効果が最大化されます。

8. 運動と併用する

桑の葉茶の代謝促進効果を引き出すためには、軽い運動やウォーキングなどを取り入れることが効果的です。桑の葉茶を飲んだ後に運動をすることで、脂肪燃焼効果がより高まります。

効果的な飲み方まとめ

食事後や食事中に飲む（特に糖質が多い食事の際）
1日2～3杯を目安に継続
ホットでも冷たくてもOK
砂糖やミルクは加えない
朝や寝る前に飲む
バランスの良い食事や運動と組み合わせる

桑の葉茶は自然由来で健康に良いとされていますが、毎日の習慣に取り入れることで、持続的な効果が期待できます。

どのくらいで効果が出るか？

健康を意識して飲まれる方が多い桑の葉茶、特に糖尿病の予防や改善、ダイエットを期待して飲まれている方にとっては、目に見える効果が欲しいもの。

一体、効果はどのくらいで表れるのでしょうか？

桑の葉茶の効果が現れるまでの時間は、個人の体質や生活習慣、摂取量によって異なりますが、一般的には以下のような目安があります。

1. 血糖値の抑制効果

桑の葉茶に含まれる「DNJ（デオキシノジリマイシン）」は、糖の吸収を抑える成分として知られています。この効果は、食事と一緒に桑の葉茶を飲むと、食後の血糖値の上昇が抑えられると言われており、即効性があると感じる方が多いです。糖尿病の予防や食後の眠気対策などには、1回の飲用でも効果を実感できる場合があります。

2. 便秘改善

桑の葉茶には食物繊維が豊富に含まれており、便通を促進する効果があります。便秘改善を目的とする場合、数日から1週間ほどでお通じが良くなったと感じる人が多いです。継続して飲むことで腸内環境が整い、さらに効果が持続することが期待されます。

3. ダイエット効果

体重の減少や体脂肪の減少といったダイエット効果を感じるには、数週間から数か月の継続的な摂取が必要です。桑の葉茶自体にカロリーはほとんどなく、代謝促進や糖の吸収抑制によって少しずつ体重が減少することが多いですが、個人差があります。食事の改善や運動と組み合わせると、より早く効果を感じやすくなります。