お食い初めのやり方「すし おおまさ」の3代目店主が長年の経験から詳しく解説

お宮参り

「お食い初め」は、赤ちゃんの健やかな成長と長寿を願って行う儀式です。

ここでは「お食い初め」儀式に必要なもの、正式なやり方から簡易的なやり方まで、年間100件以上のお食い初めを行っている「すし おおまさ」の3代目店主が、長年の経験から2023年最新版を詳しく解説していきます。

そもそもお食い初めとは?

お食い初め膳

お食い初めとは、別名「百日(ももか)祝い」ともよばれ、赤ちゃんが生まれ、生後100日後(生まれた日を1日目とする)に行われるお祝い事です。

お食い初めの起源は平安時代と古く、とても由緒あるお祝い事で、赤ちゃんの健やかな成長を願うお祝いの儀式です。

地域により、呼び名ややり方も多種多様ですが、生まれてきた赤ちゃんが、「一生食べ物に困らないように」という願いをこめたお祝い事には変わりはありませんので、とても大切なお祝い事と言えるでしょう。

お食い初めはいつ頃やるの?

お宮参り

では、実際にはみなさんいつごろ「お食い初め」をやっているのでしょうか?簡単ですが解説していきます。

なお、詳細については、【お食い初めはいつするのがベスト?】で詳しく解説しておりますので、ご参照ください。

お食い初めいつ頃すればいいの?

厳密に言えば、言葉通り生まれてから「100日後(生まれた日を1日目とする)」に行うのが理想ですよね。

ただ絶対ではなく、目安としては、生まれて100日前後~120日の間で、「大安」など日が良く、みんなが集まれる土日がよろしいかと思います。

また、「長生き」するようにというおまじないの意味もこめて「夜(夕食時)」にする方が良いとも言われています。

お食い初めはいつまでにすればいいの?

ネット上で検索すと、生まれて100日前後~120日の間にすることが望ましいようなことが書かれていますが、厳密にはいつまでにやらなければいけないという事はありません。

家庭の事情も様々ですので、みんなが集まってよい思い出を作ることを心がけましょう。

早すぎるのはおすすめできない

1週間~10日の前倒しは問題ありませんが、早すぎるのはおすすめできません。

赤ちゃんの「歯が生え始める時期」「首が座る時期」はともに生後3~4ヶ月といわれています。

「お食い初め」の定義では「歯が生え始める時期」という部分がポイントとなるので、やはり早すぎるのはおすすめできません。

そして、赤ちゃんが生まれたということは、一人家族が増えるので、それだけ、お母さんにとっては、生活リズムが大きく変わります。

お母さんや赤ちゃんに負担がかかっている時期は避けるのが妥当でしょう。

お食い初めの事前準備

お箸

「お食い初め」に限らず、儀式や行事には必ず前もって準備する必要があります。

ここでは、どのような準備が必要か、解説していきます。

決め事

  1. 招待者を決める
  2. 日程を決める
  3. 場所を決める
1.招待者を決める

まず、招待する人を決めます。一般的には、両家の祖父母を招待するのが妥当かと思われますが、ご両親と両家の祖父母様で相談して招待者を決めていただくのがベストかと思われます。

また、両家の祖父母の住む地域により、「お食い初め」のやり方も違うかもしれません。その場合も、どのようなやり方でやるか相談しておくこともおすすめします。

2.日程をきめる

招待者が決まりましたら、次に日程を決めます。

生後100日前後の土日で、「大安」など日が良い日を選びます。

3.場所を決める

最後に場所を決めます。レストランや料理屋で執り行う場合は予約が必要ですが、特に週末に「大安」が重なったりすると、大変混雑が予想されますので、お早目のご予約をおすすめします。

また、ご自宅でする場合で料理は自分たちで用意する場合には特に問題ありませんが、通販や宅配のご利用をする場合にも予約が必要になります。

「すし おおまさ」では、お子様の体調を第一に優先し、当日お子様の体調がすぐれない場合や悪天候の場合は、日程変更も承っております。また、宅配も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

用意する物

  1. 料理
  2. 食器
  3. 祝い箸
  4. 歯固めの石
1.料理

基本は「一汁三菜」で、一般的な料理としては、「赤飯」「吸い物」「煮物」「香の物」「鯛の尾頭付き」になります。

料理 料理にこめられた意味
【赤飯】 古くから「赤」には邪気を祓うなど魔除けの意味があり、お祝いの席にはかかせない料理となっている。お子さまが病気や災難にあうことなく、健やかに育ちますようにという願いが込められている。
【吸い物】 「吸う力が強くなりますように」という意味がこめられている。よくハマグリが使われていますが、これには、「二枚貝のように良い伴侶に出会えますように」という願いがこめられている。
【煮物】 これは地域や季節にもより様々で、紅白にちなんで大根と人参の煮物にしたり、長寿の意味をこめて南瓜や椎茸で六角形に切って煮物にしたり、「先が見通せるように」願いをこめてレンコンを使用する地域もある。
【香の物】 「梅干し」が添えられていることが多いですが、これは「しわしわになるくらい長生きするように」という長寿の意味が込められている。「タコ」も使われますが、これは「多幸」から由来し、足が八方へ広がっていることから、「末広がり」を意味する。
【鯛の尾頭付き】 「おめでたい(鯛)」という意味から語呂が良く、昔から縁起物とされてきた魚。
2.食器

通常男の子であれば、内側外側の両方が朱色の漆食器、女の子であれば、内側が朱色、外側が黒色の漆食器を使います。

福岡県の特に博多地区では、「ぽっぽ膳」と呼ばれる器を使用します。くわしくは、下記の「地域別の特徴」をご参照ください。

3.祝い箸

赤ちゃんに食べさせる真似をするための祝い箸で、末広がりの八を表す、八寸(約24cm)の長さのものを用意します。

「祝い箸」は「お宮参り」の際に神社仏閣から授与される場合もありますので、その場合はいただいたお箸を「祝い箸」としてご利用ください。

4.歯固めの石

お宮参りをした神社で石を授かるところもありますが、ない場合はその神社の境内に敷かれている石でも構いませんし、川原で拾った石でも構いません。直径2~3cmの角の取れた丸い石をおすすめします。

また「歯固めの石」はネットでも購入可能になっています。

注意する点としは、石は必ず煮沸消毒をしてください。また、儀式が終わったあとには、石を元の場所に戻すことをおすすめします。

「すし おおまさ」では儀式終了後、高幡不動尊に奉納させていただいております。

お食い初めのやり方

お食い初め

一口にやり方と言っても、地域や地方によってもやり方は異なりますし、どれが正解ということもありませんので、ここでは最もポピュラーなやり方を解説していきます。

儀式の進行

お食い初め儀式では「一生食べる物に困りませんように」という意味を込めてご飯を食べさせる真似をします。

その手順を解説していきます。

  1. 恵方を向く
  2. 食べさせ役
  3. 料理を食べさせる順番
  4. 歯固めの儀式

1.恵方を向く

その年の福徳を司っている神様「歳徳神」がおられる、その年の「恵方」の方角に向かって食べさせる真似をします。

2.食べさせ役

代々長寿にあやかって招待した近親者のなかから最年長の人が担当することになっております。

食べさせ役を担当する人を「養い親」といい、一般的には、赤ちゃんは男の子なら男性、女の子なら女性が「養い親」を担当します。

「養い親」は、「一生食べ物に困りませんように」と話しかけながら食べさせる真似をします。

3.料理を食べさせる順番

これも地域により様々な様式で執り行われています。ここでは、基本的な一例をあげさせていただきます。

「赤飯」→「お吸い物」→「赤飯」→「魚」→「赤飯」→「お吸い物」の順で食べさせる真似を3回繰り返し、これが終わった最後に歯固めの儀式を行います。

また、「魚」のところは、2回目は「煮物」、3回目は「香の物」と変えてもよろしいかと思います。

4.歯固めの儀式

これも地域により様々ですが、基本は、箸を石の上に置いて、それから「丈夫な歯が生えますように」と願いながら、その箸を赤ちゃんの歯茎にちょんちょんとつけます。

石を直接赤ちゃんの歯茎につける地域もあるようですが、間違って口の中に入って誤飲のおそれもあるので、おすすめはできません。

儀式が終わったら

儀式が終了したら、そのお料理を集まった方々で、お召し上がりになられるのが一般的です。

「お食い初め」の古来から伝統である「子どもを愛おしむ心」で、赤ちゃんの成長を祈願しましょう。

簡易的なやり方

ここまで、「正式なやり方」について解説してきましたが、経済的な理由など家庭の事情も様々だと思いますので、「正式なやり方」や「時期」にこだわる必要はありません。

事実、「お食い初め」の儀式自体やらない家庭も増えてきています。

簡単でも良いからやりたいというかたは、【お食い初めはいつするのがベスト?】を参考にしてみてください。

大切なのは、形式ばった儀式そのものよりも、この先赤ちゃんが健やかに成長してくれることです。

赤ちゃんが丈夫で健康に育つことを祈願し、思い出の残るような「お食い初め」にしてあげてください。

地域別の特徴

お宮参り

「お食い初め」の儀式は、地方において様々な様式、形態で行われています。

以下では、特に特徴的なやり方をする都道府県をまとめてみました。

北海道・東北地方

特に特徴のある県 \ 特徴
  • 北日本や北海道など寒い地域では、母子の体調も考慮し、「お宮参り」と「お食い初め」を同日に行う
  • お赤飯の代わりに甘納豆ごはんの地域もある
岩手 歯固めの石の変わりに「アワビ」を使用する
宮城 歯固めの儀式が先に行われ、それから「お食い初め」の儀式に入る

関東地方

特に特徴のある県 \ 特徴 もっともポピュラーなやり方
栃木
  • 歯固めの石は、赤(茶)、白、黒の石を用意し、赤ちゃんに噛ませる
  • 石の変わりに「茹でたタコ」「碁石」の地域もある

甲信越地方

特に特徴のある県 \ 特徴 関東地方とほぼ同様のやり方
新潟 最初に「鯛」を食べさせる真似、次に「歯固め」の儀式、最後に「お食い初め」の儀式になる

東海・北陸地方

特に特徴のある県 \ 特徴 関東地方とほぼ同様のやり方
愛知 煮物の中に「丸いはんぺん」を入れる

関西地方

特に特徴のある府 \ 特徴
  • 通常120日までに終わらせる儀式を長生きするようにと「食い延ばし」する慣習があり、120日以降にする場合が多い
  • 「鯛」の代わりに「ホウボウ」を使用し、香の物は「梅干し」を使用する
京都
  • 「お食い初め」のことを「食べ初め」という
  • 酢の物には、「紅白なます」「タコ」をつかう
  • 最初に「歯固め」の儀式を行い、次に「お食い初め」の儀式に入るが、最後が「赤飯」→「吸い物」で終わらない
  • 120日以降に儀式を執り行うのがポピュラー
大阪 「歯固めの石」は「タコ」使い、「鯛」の代わりに「ホウボウ」を使う

中国地方

特に特徴のある県 \ 特徴 関東地方とほぼ同様のやり方
岡山
  • 「お赤飯」を「小豆のお粥」にする地域がある
  • 新潟県に煮たやり方で、最初に「鯛」を食べさせる真似、次に「歯固め」の儀式、最後に「お食い初め」の儀式になる
島根 「酢の物」には、京都同様「紅白なます」「タコ」をつかう地域がある

四国地方

特徴
  • 「香の物」には梅干しが使われる
  • 「歯固め」の儀式が、料理を食べさせる順番の中に含まれる

九州地方

特に特徴のある県 \ 特徴 「香の物」に梅干しを使い、歯固めの石と一緒にひとつのお皿にのせる
福岡 特に博多地方では、漆器ではなくスギやヒノキの薄い板を熱湯にひたして柔らかくして器(うつわ)の型をとる「ぽっぽ膳」が使用される
沖縄
  • 「お食い初め」が県民にはあまり深く浸透していない
  • 沖縄では「鯛」は獲れないので、主に通販で購入している
  • 「鯛」の代わりにその時々旬の魚をお頭付でつかう(例えば秋なら秋刀魚)地域もある

「お宮参り」を「お食い初め」に合わせて一緒にやるのもひとつの案

お宮参り

「お宮参り」は通常、赤ちゃんが男の子なら生後31日、女の子なら生後32日に参拝するのが一般的です。

しかし、「お食い初め」も同様に、「お宮参り」もいつまでに行わなければならないという決まりはありません。

そのため、家庭の事情によっては、「お宮参り」を「お食い初め」に合わせて一緒に行うケースもみうけられます。特に北海道など寒い地域では、一緒に行うケースも多々みられます。

ここでは、一緒に行った場合のメリットとデメリットについて解説していきまが、一緒に行う場合は、必ず「お食い初め」の日程に合わせて行ってください。

メリット

  1. 金銭面において負担が軽くなる
  2. ご両家の親族が集まる日程を調整しやすい
  3. 赤ちゃんや母親の体調がより安定した状態で行える

1.金銭面において負担が軽くなる

本来「お宮参り」と「お食い初め」は、別々に行う儀式ですが、2つの儀式を同日に行うことで、「お宮参り」のあとにかかる会食の費用や遠方からやってくるご親族の交通費のといった費用を軽減することができます。

2.ご両家の親族が集まる日程を調整しやすい

儀式には両家の親族も集まることもあると思いますが、別々に行うとそれぞれの日程を調整しなければならず、なかなか都合がつきづらいですが、同時にやると都合を合わせる日が1日でいいので、日程を調整しやすいというメリットがあります。

3.赤ちゃんや母親の体調がより安定した状態で行える

通常「お宮参り」は、生後1ヶ月くらいに行いますが、産後1ヶ月しか経っていない母親にとっては、生活のリズムや体調が不安定で、身体にもまだまだ負担がかかっている状態です。

それが、3ヶ月くらい経つと母親の生活リズムや体調が安定してきますので、だいぶ落ち着いた状態で儀式が行えます。

デメリット

  1. 親族に成長の過程を楽しんでもらえない
  2. 丸一日要するので母子に負担がかかる
  3. グズった時の声が大きいので大変

1.親族に成長の過程を楽しんでもらえない

「お宮参り」「お食い初め」と、区切りとなる儀式を同時にすることで赤ちゃんの成長の過程を親族に楽しんでもらえない心配があります。

生後30日と生後100日では当然、成長度合いも表情も変わってきますし、その成長を親族が直接見れないのはやはり残念ですよね。

最近では、LINEなどのSNSやオンライン通信など便利なツールもあり、いつでも会話できるような環境も出来上がって来ていますが、やはり直接会い抱っこして、成長を感じたいですよね。

2.丸一日要するので母子に負担がかかる

「お宮参り」と「お食い初め」をそれぞれ別日で行えば、半日もかからずに終えることができますが、同日に行うことになるとほぼ丸一日かかってしまうので、外出先で授乳やおむつ交換の回数も増え、いつもとは違うリズムになってしまい、母子ともに負担がかかってしまいます。

3.グズった時の声が大きいので大変

儀式や参拝のときにグズったり、泣いてしまう赤ちゃんもいます。生後3ヶ月頃に「お宮参り」をするわけですから、当然生後1ヶ月の赤ちゃんに比べれば泣き声も大きくなってしまいます。

やはり、周りの目も気になりお母さんの負担になってしまいます。

「お食い初め」の儀式は創業昭和22年の「すし おおまさ」で

大政玄関

創業昭和22年の「すし おおまさ」で「お食い初め」をご利用頂いたお客様は、親から子、子から孫へと代々「お食い初め」の儀式が受け継がれ、「すし おおまさ」ではリピーターとして今もご利用いただいてるお各様が多数おられます。

「すし おおまさ」では、赤ちゃんとお母さんの負担を出来る限り軽減することを第一に考え、

  • 部屋は完全個室で全室にベビーベッドを完備
  • 当日になって赤ちゃんの体調が思わしくなかったり悪天候の場合は、日程の変更にも対応

と、柔軟に対応させていただいております。

「お食い初め」の儀式をよりよい思い出とするために、伝統ある「おおまさ」がお手伝いをさせていただきますので、ぜひご利用してみてはいかがでしょうか?

プランの概要については【すし おおまさの「お食い初め(百日祝い)」のプラン概要】で詳しく紹介しておりますので、ぜひご覧ください。